奄美空港から南に車で約1時間半。
途中、シダ類が生い茂る道路を通り抜けて行くと、その集落に着きます。
瀬戸内町久慈集落 かんちゃなファーム
広野裕介さんのドラゴンフルーツ農園です。
広野さんは東京で料理人をしていましたが、旅先のラオスで食べたドラゴンフルーツの美味しさが忘れられず、大学の農学部で農業を勉強し直し、4年前に奄美大島に移住。
耕作放棄地だったこの場所をお借りして、ドラゴンフルーツの栽培をスタートしました。
島のドラゴンフルーツ農家を訪問し、美味しい種を分けて貰い、3年目の収穫時期を迎えました。
一夜だけ咲く大きな美しいドラゴンフルーツの花。
萎んだ後、花を摘み、約30日で実が熟すそうです。
番場
「なぜ?奄美大島を選んだのですか?」
広野さん
「沖縄も考えたのですが、奄美大島を見にきた時に食べた「たんかん」の味が衝撃的で、たんかんも作りたいと思い奄美に決めました。」
たんかんとは主に奄美大島で栽培されているオレンジのような柑橘類です。
番場
「栽培する上で大変な事はありますか?」
広野さん
「やはり台風ですね。それとイノシシ。イノシシと言ってもリュウキュウイノシシという種類で、小形で美味しいんですけどね(笑)。赤くなるのを狙って食べられてしまうので、1つ1つネットをかけていくんです。」
番場
「8月に予約をさせていただいてからドラゴンフルーツが届くまでの約1か月間。待ち遠しいという気持ちと一緒に、なんだか広野さんを応援している気持ちになる自分がいて、そういう意味でもとっても楽しみでした。」
広野さん
「ありがとうございます。そう言っていただけると本当に嬉しいです。ご予約いただいてから出荷するまで、お客様一人一人を想像ですが思い浮かべながら、発送できる日まで大切に育てられることが有難いです。」
そして少し離れたたんかん畑も見せていただきました。
11月にはオレンジ色に色づいた甘いたんかんを収穫できるそうです。10月に入ったら予約を開始されるとの事。
東京に住み、トライアンフというこだわりのバイクが趣味だった広野さんが、奄美大島に移住して持った夢···。
奄美の自然を享受して、心から奄美を愛して、奄美の美味しさを届けたいという気持ちが、今回の訪問でもまたドラゴンフルーツの味からも伝わってきました。
「せっかく料理人をしていたので、奄美でレストランを開きたいです。」とおっしゃった清々しい笑顔がとても印象的でした。
広野さん
「ドラゴンフルーツの収穫時期は6月から9月なのですが、7月の朝にいらしゃれば満開のドラゴンフルーツの花を見る事が出来ますよ!」
奄美大島の大自然の中で、ヤギのかんなちゃんとたくさんの夢を持って生きている、その信念の強さと親しみ深さにとても感動しました。
来年の7月、奄美大島へ満開のドラゴンフルーツの花を見に行くツアーを実現したいです。
奄美大島 かんちゃなファーム
https://kanchana.theshop.jp/about
後日、満開に咲いたドラゴンフルーツの花の写真を送っていただきました。